第六十五章

『我が血の重み』

マーク視点

「ふん……!」なんて世界なんだ、母さん。俺はため息をついた。

俺はずっと、自分が何者なのか知っていると思っていた。

マーク。カミラの息子。選んで、愛してくれたマーカスの息子。シルバー・パックの後継ぎ――少なくとも、ほかの子どもたちが俺のことを「違う」なんて囁くたびに、そう自分に言い聞かせてきた。

違うのは、夢の中で月が妙なふうに俺に語りかけてくるから。

違うのは、月光に触れると手首の金色の痕がぼうっと光るから。

違うのは、俺の倍は体格のいい戦士ですら、俺が目を見てやると一瞬たじろぐことがあるから。

けれど、その「違い」は、悪いものだとは感じたことがなか...

ログインして続きを読む